蔓草雑話

あの話、その話、話題は蔓草のようにのびて。

札幌 なぐりがき1

6月29日

 6時に札幌に到着しました。8時にならないと今日の宿にチェックインできないので、とりあえず駅の外に出ました。

 駅前とは思えないほど風や空気が気持ちよかった。早朝の街といえばオール明けの新宿を知っていますが、全然違う。澱みがありません。街が広く感じます。とてもすっきりとしています。人が少ないというのもありますが、街にストレスが少ないという第一印象です。

 新宿や渋谷が異常なのですね。

 私のトランクは馬鹿がつくほど大きい。私を詰め込もうとすれば詰め込めるほど大きい。そんなバカデカトランクを引きずりながら駅周辺を彷徨うのは結構疲れます。この時間ではコンビニくらいしか開いていませんでした。

 しばらくうろうろしていると7時を超えたので駅の地下街を彷徨うことにしました。こういう所では珈琲屋なんかがモーニングをやっていたりします。案の定ド○ールと立ち食い蕎麦屋が開店していました。

 蕎麦屋からいい匂いが立ち込めていましたが、バカデカトランクが一緒だともう空いてるスペースがないほど狭小店だったので、ド○ールに入りました。

 こんな早い時間でも店を開ける。おそるべしチェーン店。

 ド○ールの朝は混む。私はたまたままあだ空いている時間に入れましたが、私のあとから続々とサラリーマンやOLがやってきます。

 レジ打ちの女子はおそらく新人さんなのでしょう。何度もカードやらコーヒーチケットやらを返し忘れてしまいます。ド○ールというとたいてい一人くらいは爽やかな男子が常駐している気がしていたのですが、本日の朝のシフトは女性が三名。

 私はちょうどレジと対面するように座っていたのでその内部事情がよく見えました。  あの新人の彼女を見ていると、先日退職したお茶屋での新人時代の自分を思い出しました。私も「し忘れ」が多く、店長には「気をつけてとしか言いようがないからさ」と呆れられながら注意を受けた苦い思い出があります。  彼女は何度ミスをしても、入ってくるお客ひとりひとりに元気よく「いらっしゃいませ!」とさけびます。  私は彼女に無言のエールをおくりました。というか見つめてすみませんでした。 *  今日泊まるゲストハウスで自転車を借りて円山公園に行きました。その道すがら、ジャージ姿の中学生二人組に円山競技場はどこかと尋ねられました。ごめんなさい、実はわたし観光客でわたしも迷っています。と返すと、すみませんでしたー!と慌てて通り過ぎてゆきました。  もう一度地図を見直し、彼女たちより先回りして公園を見つけました。(競技場は公園内にある)これは早く彼女たちにお伝えしなくては!と、いそいそと自転車をUターンさせて彼女たちの元へ向かいました。彼女たちのまわりには同じジャージを着た生徒たちが公園の方を目指して歩いています。彼女たちも彼らと同じ方向をゆけば辿り着くことはわかっていたでしょう。ですが、わたしは「わかりました?あっちみたいですよ」と声をかけました。やさしいお姉さん風に。すると彼女たちは「どうもすみませんっ、ありがとうございます!」と気持ちの良いソプラノで返してくれました。    今日はいろいろな所をめぐりましたが、つづきはまた今度書きます。  スマホで書いているので思うように編集ができなくていやんなっちゃいます。誤タッチが多くて余計な記事がアップされてしまいました。チッ。はずかしいです。