おかえりただいま
四ヶ月の北海道生活を終え、先月29日に実家へ帰ってきた。
なぜ、途中で日記を書かなくなったのか。
きっと、記しておかなくてもいいくらい日々が充実していて、心身がここちよく充たされていたからだと思う。
朝はやく目覚め、毎日同じような作業をする。同じようであっても自然相手であるからどこか昨日と違う作業となる。デジタル機器などほとんどなくて、仕事はアナログ。
身体をつかって、心をつかって、労働する。
労働を終えて、ここちよい疲労にそのまま早寝する日もあれば、すこし神経を起こして本を読んだり映画を観たりフランス語の勉強をした。
ひとりの時間は想像以上に贅沢で幸福だった。
仕事場である牧場で毎日同僚と話をした。夏はスイカやアイスを、秋は珈琲を、いっしょに飲んだ。牧場で飲むその珈琲が異様に美味しく感じられて、わたしは珈琲にすこし目覚めた。
こうして書き綴っていて想うのは、こんなこと書かなくてもやっぱり良かった。良いことは良かったんだ。という想い。
北海道生活は終わったけれど、あたりまえに日々はながれてゆく。
北海道にいたときから次はどこへ向かおうかと考えていたので、後ろ髪を引かれる想いはそんなにない。とても自然な流れで次の生活へ向かえそう。
この四ヶ月の北海道生活で、もっと自由になれそうな予感とか心があたたかくなれそうな予感が育っていったからだと思う。
明日から新しいことがまた始まる。
いまは肩の力が抜けていて、脱力ができてる。すごく、いい予感がする。