ただいま札幌にいます。
きのう、新幹線で新青森まで向かう途中、新幹線は仙台や盛岡に停車しました。
「仙台」
ときいて、私はハッとして車窓から街並みを眺めました。日が落ちて、群青色に染まった街に他の街と同じように灯りが幾つも灯っています。とてもここや、この先であんな大きな震災が起こっただなんて想像ができないくらい普通の、日常の景色でした。
暗闇の分、あまりよく見えていなかったのかもしれないけれど。私はまだ震災がよくわかっていないし、見たくないんだと思いました。こんなに近くに来たのに、絶対的な哀しみや苦しみに目をそらしてしまうのです。
私は、もしこの国で内戦が起きたとしても、