蔓草雑話

あの話、その話、話題は蔓草のようにのびて。

面皰

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 調子のわるい日がつづいてる。

 まず一つ目にほっぺ、二つ目に鼻の下(右)、三つ目に鼻の下(まんなか)に面皰(にきび)ができた。(にきびってこんな漢字で書くんだね。私は最近、頻繁に辞書をひくようにしてる。)

 

 調子がわるい根源を芥川先生のお言葉を拝借していうと、まさに「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」である。

 人が自ら死ぬ理由なんてこのくらいの曖昧さがちょうどいい気がする。適当な気がする。大袈裟に不幸でもなく、多幸でもなく、ぼんやりとした不安。

 

 だれもが一度は抱えるはず。このぼんやりした不安。それでも懸命に生きる人、死ぬ人、ころす人、ころしてから死ぬ人。いろいろ。

 

 世の中、生きているか死んでいるかの人しかいないんだもんなぁ。ふしぎだ。

 

 三つ目の面皰が膨らみかけた日に生理が来た。

 調子がわるい理由がまたひとつできた。

 ホルモンバランスがぐっちゃぐちゃ。なんて、そんなの自分じゃよくわかんないんだけど。

 私の場合、痛くないし、辛くもない、そんなに。ちょっとだるい。それから胸や首やおでこが火照る。心臓が「ドク」て鳴る度に、耳のあたりが「ぼわん」てなる。

 

 あー、もう、やんなっちゃうなー

 

 と、思ってたら、履歴書を出してたところから採用の電話がきた。正直ダメだろうと思ってたから、うれしいというかほっとしてる。

 

 というわけで、来月から北海道の富良野で仕事をすることに。

 結構単純で。旅の支度のことを考えただけで、きもちがすこし晴れた。服がいるな、新しい靴も買おう。北海道へ行く路で東北を旅してみようか。東北へは何で行こう。夜行列車なんかどうだろう。高いのかな。なんて。

 ぼんやりした不安は消えた訳ではないけど、とりあえず身を潜めてくれてるような気がする。消えたら消えたでちょっとさみしい人生かも。

 

 面皰ははやく消えてくれれば、とおもう。