少女漫画に学ぶ。
どうも最近夜更かしによる寝不足が続き、心の臓が通常よりもどっくどっくと不気味に速く動いている気がする。これはよくない。無駄にポンプを消耗させては寿命がそのぶん減っちゃう。
どうして夜更かししてるかというと、漫画を読んでしまうから。何年かの周期で無性に、強烈にベタな少女漫画が読みたくなるのだ。
何かの欲求を埋めるためだとすると、それはまさしく「ドキドキ」「胸キュン」というやつ。実生活でこの二つ最近どこいったんだろうってくらい、ない。
相手のすべてを受け入れたい、受け入れよう、と思うとやさしくなれるかわりに面白味がないのかもしれない。
「え、なんで?ちがうだろ、そうじゃないだろ」と自分のなかの許容を越えるときの苛立ちや相手のことがわからなくてアタフタする感じが実は「ドキドキ」にちょっと似てるんじゃないか。
思えば、ベタな少女漫画の二人は凸凹コンビが主流。全く正反対なタイプの二人が対立して、まあだいたいは「なによ、変なヤツ!」というスタートから始まるわけだけど、そこから「なんで?」「なんで?」「アイツの気持ちなんかわっかんねーよ!」というようにやきもきし始めるのである。
そうか、私には今、相手に対する「なんで?」が極端に少ないのかもしれない。
「まあ、そんなことも、あるのかな?うん、あるんだろう」とか
「まあ、あなたがそう思うならそうなんじゃないか」とか
ちょっと投げやりな気持ちになってる。
こういう態度は決して「わかりあえてる」とか「認めあえてる」とは言えないんじゃないか。
そんな事を、考えるようになった。
また、ベタな少女漫画のなかでも、《クールで何でも持ってる男の子》と《アホで何にも持ってない、けどがむしゃらな女の子》というコンビが好き。
どこで互いが恋に落ちるかというと、「自分にこんな感情があるなんて、コイツに会うまで気付かなかった。。!」と、自分の新たな一面に出くわしたときに無性に胸がざわついて「あれ、これって恋!?」と意識しはじめる。
相手によって新たな自分を発見するってスゴイことだ!
これは似たような性格の二人じゃなかなか難しい。正反対だからこそ、相手の行動に過敏に反応してしまって《思いがけないこと》として新たな感情が生まれる。
自分を振り返ると、人付き合いの際、なるべく平に砂をならすような感じで整えようとしすぎなんじゃないかと思えてくる。
それが大人になるってことなのかもしれないけど。。
なんか、もうちょっと《誤解》とか《すれ違い》とかバンバンしちゃったほうが人生たのしいのかな〜なんて。