【金沢旅帖9】北欧食器と北欧ランチKUPPI
金沢旅行の2日目、忍者寺こと妙立寺を見学したあと、時刻は14時頃、お腹がすいたのでお昼ご飯を食べたいと、犀川に向けて自転車を走らせた。
川沿いにご飯屋さんはないかもしれない。だけど、犀川へまた向かいたくなる。
一度、犀川で方向を定めよう。そう思ってこいでいたら、可愛らしいお店を見つけた。丁度目の前に犀川が見えてきた!というところに。
なんのお店だろう。わからないけど、よさそうだから入ってみよう。
店内には北欧食器がたくさん置いてあった。売り物なので、こちらは北欧食器や雑貨を売っているお店みたい。
私はお茶や紅茶、ハーブティーなどとにかく「茶」とつく飲み物を毎日何杯も飲んでいて、茶を売るバイトもしているので、茶器はとても身近なもの。
北欧食器はイギリスやフランスの食器のような華美で華奢なつくりというよりも、おおらかでまるっこいものが多い気がする。色も銀や金と合うというよりも、木と馴染むすこしくすんだ色が多い。
たくさんの山に囲まれて育まれてきた日本人の感性と北欧食器はどこか相性がいい気がする。(イギリスのアンティーク銀食器の繊細な手仕事も美しくて溜め息が出てしまうけれど)
北欧のやわらかい白色のお皿を見て「ここに羊羹がのっていても違和感がないな、すてきだな」と思った。
カフェが併設されているみたいだったので、ランチはありますかと尋ねたところ、サーモンのサンドならと答えてくださった。やさしそうな男の人と女の人。雰囲気が一緒だったのでご夫婦だと思った。
セットの紅茶は北欧紅茶だった。表参道ヒルズの「北欧デザインハウス」に同じ銘柄の紅茶が売られていたのを思い出して、うれしくなった。そうだ、あのとき紅茶に夢中になって見てたら知らないうちに連れがいなくなってしまって、買わずに店を出てしまったんだ。飲みたいと思ってたんだ。
ご主人が5種類ほどある北欧紅茶のブレンドをひとつひとつ説明してくださった。
「セーデルブレンド」はお花畑の香りがした。私はお花畑に行ったことが無いので、空想の、理想のお花畑の香り。
「アールグレイスペシャル」は檸檬感のつよめなフレッシュな香り。
「サージョンスペシャル」はラプサンスーチョンの馨しい香りがはじめにやってきて、うしろからキームンぽい蘭系の香りとほかの香りづけで檸檬系の香りがふわっとやってきた。うーん、これも好き。ラプサンスーチョンはあまり飲まないけど、キームンは大好き。
あとの二つ、セイロンブレンドとスパイシーなブレンドがあったんだけど、ちょっと忘れてしまった。
ご主人がおすすめしてくれた「セーデルブレンド」にした。
窓から川が見える。桜を歩き見る人の往来も和やか。ごはんがやってくるまで、窓の景色を眺めながらふくふくとしあわせな気分で待っていた。
サーモンサンドと紅茶がやってきた!
白色のプレートに、サーモンサンド、白いふわふわのジャガイモ、赤紫色の・・・これはいったいなんだろう。
↑大ピンボケだけどきっと伝わるはずっ!
白いふわふわのジャガイモがやさしくて、おいしくて最初にそればかり食べてしまった。
赤紫色のふしぎ君も恐る恐るたべてみると、すこし酸味のある北欧風漬け物のような
子だった。けっこう好き。でも、正体は不明。野菜であることはたしか。
サーモンサンドは酸味のあるチーズがいっぱい乗っかっていた。パンも美味しくて、もぐもぐ、もぐもぐ手を休めず食べた。
そして紅茶もすんごく美味しかった!
飲んでもやっぱりお花畑。ほんのりミルキーな甘さもあって、全然品種は違うけど台湾茶のキンセン種を微かに思わせるかんじ。
紅茶の葉自体もいいのだと思うけど、淹れてくれた方の淹れ方がすごくいいのだと思う。いつも自分で淹れてばかりだから、だれかがちゃんと淹れてくれた紅茶を飲むのは久しぶり。こんなにおいしいんだ。お茶っていうのは、器の中だけでなくその周りの空間すべて(じぶんの心も含めて)がお茶なんだと改めて実感。
写真の、カップソーサーに乗ってる焼き菓子も、おいしかったなぁ・・・。
お土産に頂いたセーデルブレンドのリーフを買った。
こうして日記を書いてる今も、自分で淹れて飲んでる。おいしい、けど、やっぱりあのときKUPPIで飲んだほうがなんかちがう美味しさがあったなぁ。
お店の奥様に金沢の案内をして頂き、オリーブの枝もお土産にふたつ下さった。
丁寧にくるんで渡してくださった。お家に帰ったら絶対に育てようと思って、さらにタオルでくるんで持って帰った。
オリーブさんたちは家までの長い道のりを無事生還し、とりあえずこんな感じに。
数日経って、カモマイルの種を植えたプランターに植えた。
枯れてはいないけれど、なかなか成長の兆しが。。見えない。
気長に見守ろう。
その間にカモマイルはふっさふさと伸びまくってる。
養分吸われちゃってるのかなぁ。
「金沢からやってきた私の連れ子を冷遇する姉たち」みたいなかんじで、カモマイルがプランターを占拠しまくってるん。
旅行から帰った後、KUPPIさんのサイトを見てみたら、食器、ほしく、なっちゃった。
特別高価じゃなくていいけれど、自分の掌にちょうどいい一生モノの茶器がほしいな。
KUPPIさんのサイト http://www.kuppi.jp/
お店に出ている以外にもこんなにたくさんあったんだ。
デザイナーの名前をなぞると、その方のお顔が横に出てくるのが素敵。