一人旅

わたしのなかで「旅」は今年のテーマになっている。

　これは前回の日記の強迫観念の話に繋がっている。
　心に何か引っかかるものがあるのなら、それを出来るうちに自ら見て、触れて、感じて、味わいたい。そしてその場にちゃんと居た者にしか感じられない事や言えない事を、自分の言葉で残しておきたい。

　私はまだまだ独り立ちできていない未熟者。２２年間、生まれてからずっと親の元を離れていない。
親が用意してくれたのか、私がこさえてしまったのか、重い錨が知らず知らず海底深くにめり込んでいた。
そろそろ、そろそろ出航しなくては！と思いつつも、急には出来ない小心者。
今年こそ親元を離れて生活を始めようと昨年から計画してきた。いよいよ６月出航の予定だが、そのまえに、「プレ出航」しておきたかった。
私は助走がないと不安で力を出し切れないタイプなのだ。

　そこで一人旅である。
　１月に京都へ３泊５日くらいの一人旅をした。すべての手配を自分で行い、身一つで旅をした。想像以上に素晴らしい体験だった。「旅」が自分をこんなに新しいところへ持ち上げてくれるんだ。京都の旅は私をその気にさせてしまったのである。

　そして４月11日～14日今度は金沢へ行ってきた。今回も勿論一人で。

　旅の出来事を心に残ったキーワードごとに書いていこうと思う。